2020年6月19日発売『The Last of Us PartⅡ』先日クリアしましたので簡単なレビューを残しておきます。内容の詳細には触れませんがすべてのネタバレを拒絶する方はご覧にならないことをおすすめ致します。また、個人的な感想です。
初見プレイ時間:25時間と数分(中盤までゆっくり探索、後半アイテム無視突切り)
初回難易度:全てNORMAL、他も全て初期設定のまま
プレイ言語:日本語音声
前作:発売当時にプレイ済
プレイ環境:PS4Pro HDR出力4K(REGZA49インチ)、ホームシアタースピーカー
評価(スコアは10点満点とする)
グラフィック
【8点】
普通に綺麗。操作中のグラフィックは現在のゲームの中で特別素晴らしいとは言い難いが、ムービーシーンは綺麗だった。人物・動物・建物含む景色全て良かった。人物キャラの毛穴が目立ちすぎたり蝋人形的でもなくナチュラル。初期設定のままでも明るさ暗さ共に見やすいグラフィックだった。
操作性
【7点】
ストーリーもののゲームとしてわざとであろうが基本的にもっさり行動。回避・アイテムを取る際もラグのような感覚があった。武器の切り替えやリロードになかなか慣れなかったが戦闘がメインと考えなければストレスを感じる程ではなかった。
音楽
【6点】
サントラが欲しいと感じるレベルで印象に残ったBGMが無い。メインテーマはバンジョーの音色が元々魅力的なだけだと感じる。BGMが邪魔しないという自然さは良かったのかもしれない。
ストーリー
【3点】
誰が生きて誰が死んだに関わらず、「エリーの復讐」という宣伝文句を聞いて想像していたストーリー展開ではなかった。良い意味で裏切られてもおらず、続編としては簡単に「考えさせられました」では済まない内容。DLCで出そうか迷ったシーン(ストーリー)も全部ぶっこんだ感を感じた。構成が残念だと感じた(後述)。
キャラクター
【5点】
全員嫌いではないが好きにもなれない。犬と馬がとても可愛い、可愛いが…。
システム
【9点】
難易度の内容も細かく設定できたり、公式でチートのような親切設計が用意されているのもアクションゲームが苦手な人でもできるシステムになっていたと感じる(私は初期設定のまま進めたので細かい操作感はわからないが)。オーディオシステム設定が細かいのも良かった。
フォトモード
【8点】
ムービー中でも撮れるのが良かった。ズームやまわり込みに制限はあるもののシンプルな作りで撮りやすかったと思う。
良かった点(総合)
キャラクターの細かい表情と仕草が凄かった。よく作り込まれていると感じた。
難易度初期NORMALがほどよく簡単で戦闘に関してはストレス無くプレイできた。近接攻撃を使っていればアイテムが足りなくなることもない。他のゲームでのEASYレベル。クリア後のNORMAL+で通常のNORMALくらいの感覚。
急いで走って逃げるイベントなど王道の興奮シーンはある。
ロープすごい(小並)。
前作を思い出させる演出やアイテムがある(が、演出全てが良いと言えないのでこれはどちらとも言えない)。
コンセプトアートが良かった。
豪華吹き替え声優陣。
悪かった点(総合)
良かった点で挙げたキャラクターの作り込まれた表情と仕草があるにも関わらず感情移入がしづらい内容。どうでも良いような台詞量が多いにも関わらず大事な部分ではだんまりな点。
クリーチャーが空気。特にステルスを楽しめるのがほぼ対人戦となっていた。
ストーリーの構成。なかなか入り込みづらい本作品において、やっと入ったと感じた所に過去編および他キャラクター操作編を入れられる(しかも長時間)。あっちに行ったりこっちに行ったり気持ちが追いつかない。ブロックを組み立てる順番とバランスが悪いと感じた。疲れる構成。
登場人物の多さ。しかも全員薄っぺらい。
色々と詰め込みすぎて全てが中途半端で雑。
犬好きにはつらい進行。
「衝撃」「鬱展開」の間違った使い方。
クリア後特典が無いに等しい。カットシーンを見ることもできない。ニューゲーム+では武器やスキルの引き継ぎはあるものの資料やカードアイテムの引き継ぎは無し。
これは私のミスだが、初見は英語音声でやるべきだった。随分と印象が違う。
私は前作をプレイした時に絶賛した作品ではあったものの、月日が経過したのとE3などで公開されたトレーラーにそこまで心奪われなかったのもあり、今作品を心からは期待していなかったので落胆はそこまでではなかった。ただこれだけの月日と技術とお金をかけて作ったのがこれなのかと、名作の続編がこれなのかと、その点に驚く。続編はいまいちとはよく言うものの(皮肉?にも今作品でジョエルの台詞にもそんなようなものがある)、「本当にこれで良かったの?」と思った。
唯一楽しかったのが、過去編の博物館。ここだけは絶賛したい。
以前は廃墟探索ゲーとしても有能なラスアスだったが、『The Division2』で既に似たような風景にて探索・戦闘しまくっていたため個人的には新鮮さがなかった。
『シャドウ・オブ・ザ・トゥームレイダー』のプレイ中と似た気分になった作品でした。
※2020年6月28日:プレイ環境を追記しました。