先日発売されたPSVR専用ソフト『ARK Park』について。
正直発売前の噂を見て、そんなに期待は込めておりませんでした。公式トレーラーがまた曖昧なPRのしかただったというか、「結局中身はどんななの?」という感じのハッキリしないプロモーションのまま発売へ。まぁ、恐竜がVRで目の前で感じられたら楽しいだろうなーくらいの気持ちで。
最初のプレイヤーキャラセッティング。この時点ですごいボヤけているので早くも不安を感じる。しかも何か遠いというかやけに小さい。
本編に入ったら綺麗に映るん…だよ…ね?
お!きれ……い?距離が近い部分はわりと綺麗な画質だけど遠くはボヤけてて酷い。モノレールに乗り込んでパークへ。何かこの閑散とした感じといいボンヤリした感じといい、終盤のPlayStationHomeを思い出します。別記事にも書いたけどVRのゲームはPSHomeのラウンジを巡った時に似た気持ちになります。
最初モーションコントローラーでプレイしたのですが、ワープ移動の加減が難しくクラクラして来たので通常のコントローラーでプレイ。普通のコントローラーのほうが全然やりやすい。
移動がワープのみで自由に動けないとは痛い。しかもワープできる移動範囲も狭い。
ナビゲーション役のトンボロボットみたいなのがやたら画質良いんですよね。チュートリアルを済ませるも、本編もチュートリアルの繰り返しになるという微妙な進行。
卵を孵化させ育てる、可愛い。だけど果物の餌をあげる時、口を開けてモグモグしてくれるんじゃなくて目の前に差し出して吸い込まれて行くだけなのね…ガッカリ。
『ARK: Survival Evolved』は興味はあったのですが未プレイなので、もしかしてそっちをプレイしていないと面白味がわからない部分もあるんだろうなとは感じました。
育てたトリケラトプスに乗ってお散歩。恐竜の質感は思ったよりのっぺり、色鉛筆で塗ったような感じ。
水辺は比較的綺麗に感じる。ただ光ってるだけと言ってしまえばそれまでだけどw
探索モードでステージを進んで行く。鍛冶をしてアイテムを作ってからでないと解除できない物もあるので、探索ステージと基本のテントの行き来になる。アイテム欄、やけに手前に出てくる。
視点の中央の白い小さな点で選択操作するため、頭というか首を動かす事になりけっこうきつい。コントローラーも含め操作性はかなり悪いと感じる。特にこのアイテム欄からアイテムを選ぶ時。
このパネルで鍛冶やら持ち物整理などする。右側のアイテム一覧がとてもやりづらい。ARKの本編でもこんな感じなのかしら?
探索ステージの恐竜達をスキャンしてデータを集めていく。データパネルは変な所で開いてしまうと容赦なく岩や木にめりこんでこのように表示されてしまう。基本的に当たり判定みたいのがないようで、恐竜も普通にすり抜けたりして悲しい。
ステージは時間経過があり明るい時と暗い時があるため、暗い時はかなり見にくいので小さい恐竜を見逃しがち。ちなみに視点を合わせL1で恐竜や生物がアクションをしたり、小さい虫などは掴むことができる。スキャンしづらい動いている小さい生物は掴んで移動させるとスキャンできる。
ステージに設置されているボードもぼやけていてよく見えない。
景色はそれなりに綺麗なのだけどボヤけている。
これを見ると意外とPSVRの「Perfect」ってかなり綺麗だったのではと思い直す。
展望デッキに置いてある気球。これに乗って空を散歩できるの!?それは素敵!と思ったら、どうも動かない…?このステージだけ簡素なので当然動くのかと思ったのだけど動く様子がない。ちなみにこのステージでスキャンはできてゲノムは集めているのにデータ一覧に恐竜が出てこないまま。
ステージで出現する恐竜や生物はランダムで出て来るのかと思ったが、最初に走り去ったり飛んでいかれるとそのままのようなのでまた探索マップから入り直す。採取できる物は入り直せば何度でも採取できる。
ステージ2つめのセコイアの森は装甲車に乗っての見学モード強めのステージ。ただ周りを見つつ揺れた画面を見るので意外と酔いそうになる。
もう少し森も恐竜もハリボテでなかったら一番楽しいステージのような気がする。しかし運転手兼ナビゲーターのロボットが、遊園地アトラクションのお兄さんのように過剰な演技の上映像とちょっとズレているので何とも言えない気持ちになる。全く平坦な道で「ブォーーー!ポゥーー!」などと奇声を発する。
恐竜出現のタイミングもやや遅延しているため、それまで何もなかった場所にパッといきなり現れたりと地味に興冷めポイントがある。ここもギリギリすり抜けるという設定で運転手が「イヤッホォォーーーウ!」と声をあげるのだが、やや早すぎてすり抜ける前に叫ぶため何言ってんだこいつ感が否めない。
ジャングルの雰囲気をもっと味わいたかったのだけど、行動できる範囲がやはり狭すぎる。せめてジャングルの音を感じられたら…と、浸ってみたかったが、音もあまり良くない。
ただ遊んでみていて、お子様は凄く喜ぶソフトなんじゃないかなと。これだけは凄く思いました。私も小さい頃けっこう恐竜が好きで恐竜展とかよく行ったのですが、このVRが小さい頃に存在していたら物凄い感動すると思います。あまり小さい子にVRさせたくはないですけどね、個人的には。まぁちょっとの時間なら。
個人的なお気に入りはステージ1で出現するティタノボア!超可愛い。最初出現することを知らなくて、近くにいるカエル(掴むの超嫌だった)は一体どこに投げるんだと持ってウロウロしていたら現れました。めちゃくちゃ可愛い。この子だけしっかりとプレイヤーを認識し近寄ると顔を向けてくれる。この子連れて帰って飼育できないの?
いくら制御装置があって恐竜がおとなしいとはいえ、プレイヤーをすり抜けたり完全無視して歩いて行かれるのは不自然過ぎる。
戦闘モードは少しだけやりましたが、また弱い銃しか持っておらずピスピス撃ってるのが悲しくてすぐやめてしまいました。何だあの水鉄砲みたいな感覚は。
すごいジュ○シックパークっぽいけど大丈夫なのかしら?
【総合感想】
とても残念な出来具合。例え画質が少し悪くても、もうちょっと迫ってくる迫力や恐竜の不気味感が出ていたら良かった。動きや登場のしかたも、寂れた遊園地のロボット恐竜が制御でにゅーと出てくるような感じ。寂れたロボット恐竜のほうが味がありそう。とにかくのっぺり、これ本当に3Dか?と覗き込んでしまうくらいハリボテ感がすごい。ただ本当、子供は喜びそうなソフトでした。