2022年11月18日発売された『The Darkpictures:The Devil In Me』、日本未発売のためXboxの北米版(日本語字幕なし)をプレイしました。私は英語が堪能ではないのですがここの開発の大ファンなので根性でプレイしました。
今作はThe Darkpicturesシリーズシーズン1の最終章となっており何故日本発売はだんまりなのかとがっかりしました。Xboxのソフトはたまに日本語無しとあっても字幕ありの場合があるので、一縷の望みをかけて購入し発売日に起動しましたが設定メニューに日本語はありませんでした。ちなみに、前作まで14ヶ国語(字幕)でリリースされているものの今回は12ヵ国語。メニューで確認したところおま国除外されていたのは日本語とアラビア語です。と、その辺の日本未発売話は後で書くとして、初見プレイの感想をざっくり書きます。
ストーリー内容は割愛させて頂きます。詳細ネタバレは書かないつもりですが購入を考えている方はご注意下さい。プレイ時間は合計6時間ちょっとでした。
シリアルキラー、城なホテル、孤島、監視、罠、流れるオペラ、マネキン人形などなど、ホラーゲーム好きにはたまらない豪華かつベタな舞台。友情、愛情、勇気、そして裏切りと犠牲(この辺はプレイヤーの選択肢によって変わってきますが)。既に予告で「孤島の城に閉じ込められてシリアルキラーに監視されている」という所までわかっているので、あとはもう各キャラクターを何とか死なせないように(また逆も然り?!)、ハラハラドキドキでとても面白かったです。…と、ここで感想終了にしたいくらい本当にそれが純粋な感想でした。なにぶん英語をできるだけ理解しようと集中してプレイしていたので少々疲れたのは事実です。文献など細かい資料も読まないとストーリー内容を完全には把握できない作品なので、「英語がわからないけどストーリーもしっかり遊びたい」という方には少々きついです。私も半分以上わかっておらずプレイ後に海外のサイトを翻訳で読んだりと調べ調べ内容を見ています。また、選択肢によってキャラクターの生死が分かれてしまうため、ただでさえ「こんなつもりじゃなかった」展開がありがちな分岐モノがさらに「こんなつもりじゃなかった」になるかもしれません。が!雰囲気がホラーとして凄く良いですしグラフィック・音楽共に素晴らしいので、ホラーな気分を味わいたい・ジャンプスケアもの大好き!という方には英語版でも買っちゃえとオススメしたいです(責任は負いません)。QTEゲームが苦手な方にはこのシリーズまるごとオススメしません。QTEは設定で無効にもできますが分岐のハラハラ感は落ちます。が!(以下略)。
本作品の登場人物及び舞台は、アメリカで実在したシリアルキラーと建造物が元ネタとなっています。
シリーズ過去作品をプレイしていなくても何らストーリーは繋がっていませんので大丈夫です。過去作を知っていれば小ネタ(主に文献やアイテムなど)がちょっと楽しい、前作までに出演していた顔モデルが別の役で出ている、という所がこの開発の面白いところです(顔モデルについて詳しくは当ブログの別記事をお読み下さい)。
今作は今までよりだいぶ選択肢の責任が重いというかシビアというか、選択肢をミスった時の「やっちまった」感が凄まじい気がしました。今作ソロでプレイしましたが、もし誰かと遊んでいたとしたらなんとも言えない気分になったかもしれません。そこもまた演出として狙っているのではないでしょうか。わりと一度のミスが即退場に繋がるのでドキドキ感があります。ホラーゲームのキャラクターは滅多な事では死なない、ではなくあっさり行きます。ちなみに発売時時点でQTEの反応がだいぶ悪いです。これは私の環境の問題か?と調べたのですが、海外のプレイヤー達もQTEがバグってると書いていたのでゲーム側の問題かと思われます。ちなみに私もQTEの微妙な反応ゆえに予期せぬ一名退場をやっちまいました。それまで慎重に生かしてたのに丸太を渡るだけで落としてしまいました。豪華なホラー施設があるにも関わらず、素朴な丸太で行きました。そこもまたこの作品も面白い所かと…。それと今作無駄なアクション操作が要所要所にありまして、走ったり飛び越えたり匍匐前進したりと前作までよりだいぶアクティブに動かす必要があるのですがこれがまたバグる。ノロノロ早歩きが小走りになったのは個人的には助かったのですが、ベースのもっさりな動きはたいして変わっていないためもっさり+アクションによって引きずられるようにバグる。十字キーに割り当てられているアイテムが選択できず再起動しかないバグもありました。ちなみに変な場面転換というか暗転が入りますがそれはデフォルト装備だと思います。
ゴア表現ですが、The Darkpicturesのシリーズでは一番凄いのではないでしょうか。とは言っても、私ホラー好きのグロ苦手なのですが大丈夫でした(大丈夫の基準よ…)。不必要なぐちょぐちょではなかったです。まだ一周とちょっとしかプレイしていないので、その分岐を見ていない可能性は高いです。二周目のムービーナイト(ローカルシェアプレイモード)のキュレーターズカットver.を始めたのですが、プロローグの時点で一周目より残酷な展開となりましたので様々なバージョンがあるのではないかと思われます。有名どころで例えるならバイオハザード7以降が大丈夫な方は平気かと。とは言え目を覆うような展開がデフォルトのようなストーリーであり、お手々ポロッ、首すとーん、頭パーンなシーンは見ました。もしもこれが日本未発売の理由であるなら、暗転ドーンの二の舞いにならないよう最初から出さないと…?結局暗転ドーンもといUntil Dawnも国内は暗転のまま別バージョンが出ることもなく過ぎてしまいました。ダークピクチャーズシリーズ以降パブリッシャーがソニー独占からバンナムになったので期待していたのですが。ちなみに先日PSVR2専用でこちらThe DarkpicturesシリーズのVRが発表されました。『The Dark Pictures: Switchback VR』、PSVRで出ていた『Until Dawn: Rush of Blood』のようなジェットコースター型シューティングゲームです。シリーズシーズン1の世界にVRで入れるらしきシリーズの舞台や登場人物がトレーラーから伺えます。すごく面白そうですね(PSVR2の価格よ…)。The Devil In Meの日本発売が発表されずVR2のタイトルとしては発表されました。これはどういうことかしら…?
こうなると今夏に発売されたThe Quarryは一体何だったのでしょうか?Quarryを吹き替えで出すくらいならシリーズで出している本作品を何かアナウンスして欲しかったと素人の私は思ってしまいます。The Quarryのパブリッシャーはバンナムではなく2K Gamesですが。
シリーズははじめから長期的にリリースされていることがわかっており、昨年のHouse Of Ashesの時点でThe Devil In Meのチラ見せはされているので(本シリーズは次回作の一部分がストーリー内で観ることができます)。ただ単にローカライズが遅れているとかでしょうか?ちなみに本作の一番最初の作品『Man Of Medan』が出た時もPS4版のみ12月発売となっています(PC,XBOXONE版は8月発売、日本語字幕有り)。2番目の『Little Hope』もPS4版が1ヶ月ちょっと遅れて発売されています。
最近のことで思い出されるのは『A Plague Tale: Innocence』という、妹弟とネズミのお話(?!)の続編がPC版Xbox版共に日本語字幕を削ってのリリースとなり、日本語訳版はプレイステーション版リリースに合わせてとなりました。そういった大人の事情があるのかもしれませんが、The Devil In Meは選択分岐ホラーアドベンチャーとしてとてもクオリティが高いと思うので、近いうちに日本国内で日本語ありでリリースされることを願っています。